同種造血幹細胞移植後に再就労を果たし、仕事を継続するための看護援助を明らかにするため、同種造血幹細胞移植後に再就労を果たした8名の男性患者を対象に半構造的面接を行い、質的帰納的分析を行った。被雇用者であった6名全員が降格や別の業務内容で復帰していた。12の体験に大別され、患者は<造血器腫瘍の治療開始にあたり仕事が気に掛かる気持ちに踏ん切りをつけて他者に仕事を引き継ぐ>等を経験した。同種造血幹細胞移植後患者は長期の療養を要し、再就業後に以前のようには働けないことから、外来―病棟、多職種での連携の必要性が示唆された。