米国における原生自然環境および野生生物種多様性保全政策の形成と展開に関する研究
『本郷法政紀要』第3号
今日の各国国内環境法や国際環境法において、未開発の原生自然の保護や野生生物の種の保存が中心的理念となっている。これらの取組みで世界をリードしてきたのがアメリカ合衆国である。この論文ではアメリカがなぜこの分野で先進的な取組みを行うことができたかについて分析した。具体的には、まず環境保護に関する世論の構造について分析し、一般市民には難解な争点を政治家が敬遠しがちなので、環境保護団体や市民運動活動家のなどの資質が高いアメリカでこれらの政策が充実していることを明らかにした。 p.216-p.248。