「民主党の復権─アメリカ中間選挙の分析」

『国際問題』No.559（主に電子出版）

2006 年のアメリカ中間選挙において、民主党が予想を超えた善戦により、連邦議会の上下両院において多数政党の座を奪還した要因を分析。出口調査のデータから、対イラク戦争に対する支持率低下により、近年の選挙結果を左右する支持政党無し層からの得票を共和党が減らしたことを指摘。共和党現職議員の落選は中西部および北東部の接戦区に集中したが、選挙区別の分析により中西部の落選議員にはスキャンダルを抱えた候補が多かったこと、および北東部では対イラク戦争の逆風が特に強かったことを解明。また、民主党および共和党の選挙戦術を概観するとともに、ペンシルヴェニア州のケーススタディーを通じて共和党の有権者動員戦術の効果を検証。p.1-p.13