■全体の概要:哲学的に問い,考えていくには,常識や科学を越え出ていく思い切った態度変更が要求され,そのためにはそれなりの訓練も必要である。本書は大学に入学したばかりの学生をこうした哲学的なものの考え方に導き入れようとするねらいで作成された。哲学についてなんの予備知識ももたない人たちに,また別に専門的に勉強するつもりのない人たちに,あまり不必要な苦労をせずに哲学的思索に慣れてもらおうというのが本書の目標となっている。■全283頁■監修者:木田元・須田朗■共著者:木田元・須田朗・宮武昭・村岡晋一・後藤嘉也・滝浦静雄■担当部分:「第III章現代哲学の諸傾向とその問題点 1現象学 2実存主義 3構造主義」(107頁~137頁)■担当部分の概要:現象学とはどのような哲学であり,どのような背景のもとで誕生し,どのように展開していったのかを解説。実存主義・構造主義についても同様な観点で解説。