〈Als〉構造の位相
中央大学文学部「紀要」哲学科第39号
■本能的行動形態をとる生物体にも人間のシンボル機能の発生源となるような〈als〉構造が備わっていることを見とどけ,生物体とのこうした連続性のうちで人間を把握してみようという一つの試み。本論では人間の前述定的経験領野の考究に限定し,論究の途上,志向充実の潜勢力として機能しつつ人間独自の存在様式を構成している現象と,およびさらには気分による〈als〉構造の変容の可能性にも言及している。■掲載頁:117頁~138頁