「ソーシャルLCA」の解析手法を用いて、急激に販売量の増加したドラム式家庭用全自動洗濯機の乾燥工程の環境負荷を評価した。クランプ電力計の導入により、時間の経過に伴う消費電力量の推移を測定した。その結果、ドラム式洗濯機に搭載された乾燥機能を用いて洗濯から乾燥までを通して毎回行うと、消費電力量の増加によりCO2排出量は洗濯のみの場合の25倍になることを報告した。乾燥工程の消費電力量の増大は、クランプ電力計の測定結果からも明らかとなった。また、乾燥工程の衣類に及ぼす損傷は大きく、衣類に及ぼす機械力の影響を解析に含めることの必要性を指摘した。
共同発表者:山口庸子、土屋みさと、桑村典子、永山升三