家庭洗濯を事例としたソーシャルLCAの試み

日本油化学会洗浄部会主催　第33回洗浄に関するシンポジウム（於学術総合センター　一橋記念講堂）

家庭洗濯を事例として、家庭用全自動洗濯機のライフサイクルインベトリー（ＬＣＩ）の実施を報告した。洗濯機の大容量化、低浴比・節水化、使用段階における生活者の洗濯行動の違いによって生じる環境負荷を総括した値として二酸化炭素（ＣＯ2）排出量を算出し、家庭洗濯の環境負荷の要因を明らかにした。その結果、洗濯機の製造・廃棄段階よりも、洗濯機の使用段階は遥かに多くのＣＯ2を排出しており、水＜電力＜洗剤の順でＣＯ2排出量は増加し、洗剤の環境負荷が最も大きいことを指摘した。　
共同発表者：山口庸子、桑村典子、永山升三