家庭洗濯の実態調査を基に、自動(ファジー)設定の利用効果、洗濯機の大容量化の影響を洗浄力、消費電力量の測定から検討した。その結果、一定の洗浄力を保持する洗剤使用量(1998年、油化学に報告・洗剤メーカとの共同研究により現在のコンパクト洗剤の表示基準となる)で洗濯を行った場合、ファジー設定の利用により、大幅な消費電力量、洗濯時間、使用水量の削減が可能となった。一方、洗濯機の大容量化により、洗浄力の低下、消費電力量の大幅な増加、洗いムラの増加等、環境負荷の増加要因を定量的に指摘した。
共同発表者:山口庸子、桑村典子、中田雅代、永山升三