天然染料の染色性に関する研究(II)-染色堅ろう度性について-
相模女子大学紀要第68B巻
藍(タデアイ)の生葉染色を行った絹染色布の消費性能として、染色堅ろう度試験を検討した。その結果、湿潤時の堅ろう度が低く、耐洗濯性が低く色移りしやすいことが判明した。また、耐光堅ろう度は著しく劣り、照射36時間で、緑、青味ともに消失して淡い緑がかった黄色へと退色した。また、生葉染めは、従来の乾燥葉染めほど染色性は高くないが、工芸染色に使用できる可能性を確認した。pp.95-102共著者:池田節子、山口庸子