1995年に行われた色彩を共通テーマとして行われた共立女子大学・短期大学公開講座での講義を集めたもの。247頁。共著者城一夫、徳井淑子、山田欣吾、上坂信男、柏木希介。池上担当分、第四章西欧近世絵画の色彩。Pp.127-179。西ヨーロッパの絵画における色彩の使用法について、古代ギリシア・ローマから中世、ルネサンス、近代に至るまでを概観した。合わせて技法や美術理論についても触れた。とりわけ人体の描写に色彩がどのように用いられているかに重点を置き、古代、中世、ルネサンス、近代の各時代の代表的作例を比較検討し、その背景にどのような理論、技法の裏付けがあるかを指摘した。