その他の研究業績等に関する事項

基本情報

氏名 池上 公平
氏名(カナ) イケガミ コウヘイ
氏名(英語) Ikegami Kohei
所属 大学 文芸
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

翻訳書、学会発表、講演、作品等の名称

ピエロ・デッラ・フランチェスカの『聖十字架伝』に関する一問題 光の表現について

単・共の別

単著

発行又は発表の年月

1986/03

その他の分類

学会発表

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

美学会昭和60年度東支部第5回例会(早稲田大学)

概要

ピエロ・デッラ・フランチェスカの『聖十字架伝』のうち、上下三層にわたって展開する画面の最下層にある二つの戦闘場面には、他の場面には見られない金属の表面の反射光の描写がある。従来、イタリアの絵画は反射光の描写による質感の表現にはそれほどの関心を持たない。対してネーデルラントではそのような描写が盛んであり、『聖十字架伝』における反射光の描写はネーデルラント絵画の影響によるものと考えられる。しかしピエロと北方の画家との接点は見出せない。おそらくネーデルラントの技法を身につけたイタリアの画家からの間接的な影響であろう。その候補者としてはアントネッロ・ダ・メッシーナがもっとも可能性が高い。