本稿は2001年~2002年に実施された中国語検定試験の問題を材料として、外国語能力測定理論を用いて各級の試験問題のシステム構成についてデータに基づき分析し、その基礎の上で試験問題作成に関する以下のような特徴および問題点を示すものである。1、各級の認定基準は合理的であり、広範な受験者が受けやすく、妥当に設定されている。2、問題の作成に当っては各言語学説の長所を参考にし、かつ独特の能力評価の手法を用いている。3、マークシートによる解答方式と書き取り問題が組み合わされている。4、出題分野と問題内容に対する評価。
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