1975 年性差別禁止法のインパクトを問う:イギリスにおける女性警察官の表象を考える上で
『共立女子大学文芸学部紀要』
第72集
女性警察官導入黎明期から 1970 年代までの歴史を見ると、その役割は初期の志願者・文民としての立場から、宣誓を行い全権限を託された警察官の立場へと変化した。本論では、1975 年の性差別禁止法とその後の改正が女性警察官にもたらした変化について考える。女性が「男性並み」の職権を得るまでの道のりは直線的な「進歩」ではなく、イギリスの警察組織そのものの統合の過程と重なり、そして女性の参入を拒む男性中心的な組織文化への抵抗を伴う長く継続的な闘争の軌跡である。