フィールドワーク(方法)によって文化(対象テーマ)をいかにして表現=再現し、エスノグラフィー(成果)として結実させるか--本書は、社会学・文化人類学分野で必須の学問的手法であるフィールドワークとの関係を明確にしながら、異文化=他者をどう表現するかというエスノグラフィーの諸問題を扱っている。著者自身の手になるエスノグラフィーを実践例として提示し、それを自ら批評的に分析することで、エスノグラフィーを「書くという行為」にまつわる問題点をあぶりだし、様々な方法論に基づく文化=他者の「書き方」の実例を示している。
A5判 全284頁 ペンネーム:森川渉
本人担当部分:第三章「写実的物語」pp.89-131 第四章「告白体の物語」pp.132-172 第六章「フィールドワーク・文化・エスノグラフィー再訪」pp.213-245
共訳者:沼田憲治、沼田知加