「女優志願(番外編)境界に立つ-十九世紀末アメリカ演劇事情(一)女優になりたい-」
『文學藝術』第二五号(共立女子大学総合文化研究所神田分室)
ブロードウェイに代表される現代アメリカ文化の一翼を担うアメリカ演劇の源流を、十九世紀末のアメリカ演劇に求め、その事情を社会文化史の観点から論じたものである。特に、アングロ=サクソン文化圏の一地方にすぎなかったアメリカで、演劇が娯楽として、また、芸術として成立しうるまでの社会状況を、「女優の誕生」という観点から論じている。この論考は、『共立女子大学文芸学部紀要』第四七集~第四九集に連載された拙論「女優志願(一)~(三)」を相互に補完するものである。 掲載頁pp.63-77