「物語を語る声──"The Birth-mark"における「作品と作者と読者」の関係──」
『フォーラム』第4号(日本ナサニエル・ホーソーン協会)
ナサニエル・ホーソーンの短編「痣」で描かれている物語世界を、作品と作者と読者の関係のアナロジーが当てはまる「メタ=フィクション」と捉えて、物語の構造分析を行った。この短編で試みた語り口の工夫が、その後に発表される長編諸作品にいかされ、ホーソーン独自の語りの手法を確立させる一つの契機となっていることを明らかにした。掲載頁pp.21-29