「"a Legend, prolonging itself"──『七破風の屋敷』の始まりと終わり」
『アメリカ文学』第55号(日本アメリカ文学会東京支部)
ナサニエル・ホーソーンの長編第二作めに当たる『七破風の屋敷』を、冒頭部分に登場する物語の語り手の存在に注目し、物語の構造分析的手法で分析し、物語全体が語り手の存在を消失させることで成立していることを明らかにした。さらに、ナラトロジーの観点から見て、ホーソーンの他の長編作品とどのような関連性を持つか考察した。(1991年9月、アメリカ文学会東京支部例会での口頭発表をもとにに加筆修正) 掲載頁pp.1-9