Invitation to the Maze of the Creative Mind (1)
「英米文学評論」Winter 2002
Virginia Woolf のA Room of One's Ownは、要約すれば、女性の自立についての提言といえる明確jな目的を持ったエッセイである。しかし、その一見わかりやすい書き方の裏には、巧みに挿入された技巧が存在し、そのことによって読む者にあらゆる解釈を許す重層的な内容となっている。この論文では、その技巧とそこに込められた意味を読み解いていく。第一部の本稿は、筆者を取り巻く自然や大学のキャンパスという場所の描写に表れた女性の自立を阻む抑圧的な力について論じている。p. 95~100