持続的な開発目標(SDGs)を達成することが全世界的な共通認識になりつつあり、ファッション産業においても取り組むべきテーマである。第2著者が開発した革新的な草木染め技術は、植物由来であり、水の使用量も削減できる。この技術を基に、社会課題の解決と、産業を活性化するための提案が本研究の目的である。パーティシーンにふさわしいドレススタイルとした。日本の伝統的技術である和裁を取り入れ、19世紀後半に海外で広まったジャポニズムのイメージから現代的なスタイルを創造した。制作した3作品とも生地の良さと染料のイメージをもとに造形した。作品は、本学学生がモデルとなり、ファッションショーで披露した。この企画に参加した学生は、主旨も含めて学びとなったとしている。業界関係者からは、「地域産業の発展の可能性を感じる」「二酸化炭素の排出量削減などの社会課題解決ができる」「多くの期待が持てる」と評価を得ることができた。宮武恵子,増田貴史,杉山歩,高橋由子,田中淑江