本論では消費者インサイトを探る方法論について検証することを目的とする。そのために継続して実地している事例を示していく。事例とは、2007年から現在に至まで行っているファッションビジネス学会における研究「ファッション系女子学生のファッション意識に関するアンケート調査」の事例、2008年に和歌山大学と宝塚大学の合同研究会で発表をした「感性人類学を基盤にした“参与観察”手法」の事例、2010年の感性工学会全国大会で発表した「Jラグジュアリー・ブランディング」の事例の3事例とする。事例を検証することにより消費者インサイトから導きだした事柄、その中でも感性について具現化する概念についても考察を行った。