本研究では、9年間実施している「ヤングファッションマーケット分析」の研究方法が、消費者インサイトならびにマーケティング分析手法において有効かどうか事例を通して検証すること目的とした。研究方法は、①毎年700名を対象に実施してきた8年間の資料、約5600名のデータを集計して時系列化する。②「ヤングファッションマーケット分析」の結果から導きだしているクラスターのファッション志向に基づいて取り組んだ学術的及び実学的な事例を検討する。③2015年度の研究結果の特徴的な傾向を述べるとした。結果は、「ヤングファッションマーケット分析」で行ってきた参与観察調査・分析は、継続的にデータ化することにより、わずかな変化を読み取ることや次の流行現象の予測が可能になる。また「ヤングファッションマーケット分析」の結果と実際の市場と照らし合わせることや企業担当者へのインタービューなどと合わせて判断すると整合性がとれている。そして経時的な分析により、学術的研究と実学的な資料として発展し評価を得ている実態である。以上の3つの結果から本調査の有効性を示した。