(紀要論文)卒業式に見る袴の現代的着装の研究Ⅲ ー伝統的な視点からー
共立女子大学家政学部紀要 第63号
平成 27年度における卒業式の装いの傾向では、装飾華美な様子は見られず半衿や帯の装いに無地が多く使用されるなど、例年よりも落ちつていた傾向を示した。しかし一方では、袴の種類に無地やぼかし、刺繍以外の装飾が施されたものが若干ではあるが増えた。また書籍に見る袴の滸付け方はこの 30年で大きく変化した部分はないが、唯一変化した箇所として、装飾の機能を持つ半衿や帯などが少し幅を広く出し、加飾の傾向がみられた。(田中 淑江、長谷川 紗織、大塚 絵美子、宮武 恵子)