ファッションを視点とした 「かわいい」「kawaii」に関する研究を、学術及び実学からの アプローチを通して、特に海外 からみた日本の「かわいい」「kawaii」ファッションの感性を明らかにするという課題も意識して研究を行った。結果、まず先行研究は1994年の初出か ら2009年にピークを迎え現在では縮小傾向となっている。次にかわいさの程度は1つの要因で決定するのではなく、複数の要因が関与している。そして好みのファッションにより「かわい い」の評価は異なり、また関連するイメージ評価も変わると考 えられる。そして衣装デザインの仮想実験からは、異なるイメ ージの人物に合わせて形や色は選択するが、素材に関しては「か わいい」の共通用語としてふわふわ・もこもこが挙げられた。 ここで明らかにした事は、本研究の基盤を成す事項の1つであり、 今後の仮説を導き出す役割を担う。(宮武恵子、平田麻里子、瀬川かおり、久保貴信)