2013年に行った3Dシミュレーションの研究成果では、量産商品、売れ筋商品の素材替えには活用できる結論を持ち引き出した。その背景を受けて本発表では、テキスタイルの画像表示の可能性を追求するとともに、アパレル製品設計をする際に活用できる事例を示すことを目的としている。実験に用いる3Dシミュレーションは、ユカアンドアルファ(株)の「Alpha myu 3D」とした。実験した結果、前回同様にファースト・サンプル作成後であるパターン(型紙)が既にある状態での活用は、ディテール変更イメージの迅速な確認等の事例のように早急にアパレル産業界で実施できることを示した。課題は、微妙な風合い・色(発色や光沢)・表面感・加工により選定しているリアリティさにどのくらい近づけるかが、まだ可能とは言えない状況であることを示した。