本研究は、ヤングマーケットにおいての新しいファッションクラスターの概念を導き出すことを目的とする。研究方法は、経年データと今年度の記述式アンケート(1100名)結果について、参与観察も用いた定性的な分析を行う。結果は、ファッションに関心はあるが、自由裁量金額に対する金額の割合は減っている。インターネットで購入する理由は、価格や利便性のため購入している。ファッション情報収集は、パソコン・スマートフォンを使って時間短縮で手軽に入手できる情報を主体としているが、“ファッション雑誌”を購入したり “店頭に出向く”などのわざわざ行動をおこさないと入手できない情報の組み合わせが多い。手軽なSNSと“学校や街で見かける”などの身近な情報との組み合わせが次に多い。購入している1位から3位までのブランドを集計した結果は、「記載ブランドすべてがコンセプトが明確なブランド」「流行の製品を展開する国内ブランドと韓国ブランド」「流行の製品を展開する国内ブランドと安価&ファストファッションブランド」「全て安価&ファストファッションブランド」の組み合わせの4つに類型化できることを明らかにした。