主要ファッションウィークで発表されたプレタポルテ(高級既製服)のファッションデザインについて、画像を用いた印象評価手法を提案し、2000-2015年の16年間に渡るファッショントレンドの変化を数理的に分析した。まず、印象評価を行うための形容詞・形容動詞500候補を調べ、クラスター分析により14のSD(Semantic Differential)スケールを決定した。次に、SD評価実験を行った。さらに因子分析を適用して、SD値、および、因子得点の時系列変化を分析した。分析結果から、ブランドに共通するファッショントレンドのシーズン間・数年周期・10年を超える長期変動が存在することを明らかにした。
(Takao Furukawa, Chikako Miura, Keiko Miyatake, Asuka Watanabe, Makoto Hasegawa)