ラジオ講座こころをよむ テキスト
毎日、着ては脱ぐを繰り返す衣服。身体を保護するだけでなく、実に多くの情報を発信しています。時に思想を反映したり、権力の象徴ともなる装いもあり、民族や帰属集団のアイデンティティーを確認する手立てとしても利用されてきました。今日は何を着ようかと考えて衣服を決めて着用するという行為は、自分の内にある感情や思考を、服を通して外部に表出することでもあり、捉え所のない自分の内面にファッションは輪郭を与え、自分の姿形が鮮明になることもあります。
このテキストでは、1994年から原宿・渋谷・銀座等でストリートファッションの定点観測調査を続けてきた中で、時代を映し、かつ、自分のこころを映す鏡としてのファッションの側面に着目し、ファッションの持つ意味、歴史的な変遷、街とファッションの関係、ジェンダーやメディアにおけるファッションの特徴などについて解説をしています。
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000069110272020.html
書名:NHKテキスト こころをよむ 時代をまとうファッション