2001年~2008年までの60ヶ月間のコレクションとストリートファッションの服装色を比較検討した。この結果、コレクションで発表される色は、実需期に波及するものも当然存在するが、発表後2~3ヶ月で市場に現れる色があり前倒しが進んでいることや、ブラックやブルーなどのストリートファッションの主要色、ならびにピンクやパープルなどの色で、コレクションより先に割合が上昇する色の存在していることが明らかとなった。対象シーズンを増やしさらなる検討が必要であるが、コレクションを頂点としたトレンドの波及方向は、必ずしも一方向的でないと推測できることを指摘した。 共同発表者:渡辺明日香・城 一夫