1970年代以降から現在までのマンガに描かれるファッションの変化、読者像の変容を考察した。特に1990年代以降、パンクやゴスロリ等のストリート発のファッションを題材にしたマンガが描かれるようになり、両者は相互的に影響を受け、及ぼし合うという関係が生じた。さらに2000年以降の現在のマンガにおいては、原宿、渋谷、代官山といった具体的なエリア、実在するファッションビルやファッションビルが登場し、リアリティーのあるンガが描かれるようになった。このことから、マンガのテーマそのものが時代を反映し、マンガとファッションの関係性においても時代ごとに変化していることを明らかにした。 pp.29~42 共著者:渡辺明日香・穂川茉莉子