原宿・渋谷・銀座・代官山・新宿での女性のストリートファッションの写真を元に、ファッションによる靴の影響や傾向をアイテムの出現頻度から求めた。サンプル数4,686点の調査写真を集計し、年代ごとの特徴や40年間の流行の変遷の比較検討を行った。これらの結果、以下を明らかにした。第一に「靴の種類」、「ボトム」の調査において、1970年から1980年の間は靴もボトムも一つのアイテムの出現期間が長い。第二に1970年から1980年はスカートが主なボトムで、1990年から2000年の間ではパンツが主と交替が生じた。第三にスカートの時は靴の流行の変化がよく分かったが、パンツの時は目立った動きがなかった。以上3つの点からも、靴とボトムにはお互いに流行の影響を受けており、両者は深い関係性にあることを解明した。 pp.67~78 共著者:穂川茉莉子・渡辺明日香