2014-2015年に全国規模で行われた計測のうち、関東地区での計測結果をもとに現在の成人女子の年齢層別サイズ変化を調べるとともに、HQL2004-2006年の身体計測値との比較を試みた。被験者は関東在住の成人女子189名(18~19歳:25名、20~24歳30名、25~29歳:36名、30~39歳:17名、40~49歳:10名。50~59歳:22名、60~69歳:23名、70~79歳:26名)である。今回の被験者の中で特に40歳代においては被験者数が少なく、身長、体重共に大きい被験者数が多い傾向が見られた。関係偏差値で比較すると、高度項目においては10歳代から50歳代までと60歳代以降の2群に分類される傾向を示した。また周径項目においては、10歳代から30歳代と40歳代以降に差がみられた。2004-2006年のデータとの比較では、バスト周辺項目において、バスト囲はやや大きく、アンダーバスト囲は小さくなる傾向が見られた。乳頭位厚径と横径では、乳頭位横径が大きい傾向を示し、厚径には差が見られなかった。丸田直美,小柴知子,倉みゆき,渡部洵子