その他の研究業績等に関する事項

基本情報

氏名 丸田 直美
氏名(カナ) マルタ ナオミ
氏名(英語) Maruta Naomi
所属 大学
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

翻訳書、学会発表、講演、作品等の名称

写真を用いた成人女性のサイズ予測に関する研究

単・共の別

共著

発行又は発表の年月

2019/05

その他の分類

学会発表

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

日本家政学会 第71回年次大会 (四国大学)

概要

インターネットによるアパレル製品の購入率は高いとはいえない。それは購入時に試着ができないというサイズ問題が影響していると考えられる。その解決方法の1つとして、写真からの人体サイズ予測を検討する。本研究では手始めとして、成人女性の主要3部位のサイズ(バスト、ウエスト、ヒップ)を予測することを目的とした。
成人女性205名(19~73歳)を被験者として、三次元人体計測とスマートフォンを用いての写真撮影(①ヌードに近い状態②着衣)を正面と側面で行った。三次元計測からは、身長とバスト、ウエスト、ヒップの横径、厚径、周径値を取得した。写真からは、身長と3部位の横径、厚径を計測した。そして、三次元計測で得た周径を目的変数、各条件における横径、厚径、年齢等を説明変数として重回帰分析を行った。
その結果、三次元データの横径、厚径からの周径予測は良い精度で予測が可能であったが、年齢要因を説明変数に加えても予測精度はほとんど上昇しなかった。横径、厚径のみからの予測も可能であると考えられた。写真データからの予測について、ヌードに近い状態では、比較的精度のよい予測が可能であったが、着衣状態では精度が下がる結果となった。これは洋服のゆとり量による影響と考えられた。そこで、着衣をアイテム別に分類し、衣服のふくらみ分を補正値として修正を試みたが、予測精度はあまり上昇せず、着衣状態での写真データからのサイズ予測には課題が残る結果となった。