中年女性の衣服設計に役立てるために、現代の中年女性の体型を形状として明らかにすることを目的として、三次元計測データを使用し、20歳代の若年女性と比較しその特徴を比較した。
40歳から63歳までの女性101名の計測を行った。その内訳は、40~49歳37名、50歳~59歳57名、60歳~63歳7名であり、平均年齢は51.4歳である。
20歳代の若年女性と平均形状を比較した結果、中年女性は若年女性より全体的に周囲長が大きく、上半身については、肩周辺の肉付き<!--[if !vml]--><!--[endif]--><!--[if !vml]--><!--[endif]--><!--[if !vml]--><!--[endif]-->が良く、肩幅も大きいことが分かった。
乳頭点では、若年女性より右が2.4cm、左が1.5cmの下垂がみられた。下半身については、大腿部の前部分のふくらみが大きく、ここでも左右差が見られた。この左右差は全体的に若年女性に比べて大きいことが分かった。主成分分析の結果、中年女性は若年女性に比べ被験者間の全体的な体型形状の差が大きく、散らばっていることが分かった。