三次元計測データを用いて数字だけでは現れない中年女性の体型形状を明らかにし衣服設計に役立てるために、今回は中年と定義した40~59歳の20年間の体型変化に注目してその特徴を分析した。
40~49歳62名、50歳~59歳96名の計158名を対象とした。
40歳代と50歳代で比較した結果、平均形状では、両者の形状差は見られなかったが、主成分分析の結果、50歳代の方がより体の細部に変化が表れ、それが体型特徴因子となっていることが示唆された。これらのことより、40歳代は体型差が身体全体に現れやすく、若年女性の体型特徴差に比較的類似しているが、バラつきは大きいことが分かった。50歳代になると身体の特徴は細部に出やすく、サイズでは表現できない体型差が出現しやすいことが分かった。