様々な温熱環境における快適着衣量を調べるために、サーマルマネキンを用いて成人女子の日常服の熱抵抗、蒸発熱抵抗を調べ、単品衣服と組み合わせ衣服の関係、熱抵抗と蒸発熱抵抗の関係、部位別熱抵抗などを調べた。その結果をもとに、現代人の日常着用している衣服の着衣実態調査を行い、季節別着用率の変化、温熱因子との関係を調べ、季節別着衣量の予測を試みた。その結果、現代人の着装は気温と高い関係があり、27℃以下の環境においては、温熱指標における快適域内の着衣量であったが、27℃を超える環境においては、温熱指標より高い着衣量を示した。