グローバルなスケールで人びとが国境を越えて移動し,多様性が進む今日の世界のエスニック社会をどう理解するかは重要なテーマとなっている。エスニック社会を分析するさまざまな視点,景観・適応・居住の諸理論を紹介・解説し,また,移民社会,先住マイノリティ社会等についてフィールドワークで得られたデータに基づいた最新の研究成果を盛り込み,現代のエスニック社会の実態を描出した。
全311頁 編者:山下清海
共著者: 山下清海,加賀美雅弘,矢ケ崎典隆,石井久生,杉浦 直,大島規江,飯田耕二郎,澤 宗則
本人担当部分: 第3章「エスニック集団の言語景観(pp. 20-19)」と第12章「バスク自治州にみるボーダーランドの言語景観――基礎自治体名称バスク語化の事例から(pp. 147-167)」を担当。エスニック集団が生産する言語景観の特徴とそれに関与する主体,その具体的事例としてバスク自治州におけるバスク語地名の復活を解説した。