共立女子大学国際学部国際学科の教授として担当の「ヨーロッパ地域論I(ヨーロッパの地誌)」(専門科目,1・2年生,半期,選択,2単位)において実践した。当該科目では,ヨーロッパの地理的事象を解読する手法について講義しているが,文章のみでは実際の現象を理解することが難しい。したがって当該科目においては,私の撮影した写真や既存の図版などを市街図データと融合し,プレゼンテーションソフトウェアを介して提示することにより,地理学的現象の景観的側面を学生たちが視覚的に認識できるように努めている。この結果,ヨーロッパの地理学的事象を視覚的に観察することに対する学生の関心が高まった。同様の試みは,同大学の全学共通科目「人文地理学」においても実践している。