共立女子大学国際学部国際学科の教授として担当の「卒研演習」(専門科目,4年生,通年,必修,2単位)において実践した。毎月の到達目標を設定したうえで,各学生に各自執筆する卒業論文のレジュメを毎月作成させ,プレゼンテーションを毎月実施させた。プレゼンテーションを実施することで各自が到達度を確認させたうえで,ゼミ生全員によるディベートにより内容の長所短所を客観的に把握させた。これにより学生は,段階的・計画的に論文を執筆することが可能となった。さらにお互いの長所短所を確認することで,相互に刺激しあいながら論文を執筆することが可能となった。最終的にはゼミとしての一体感も生まれ,各学生の論文執筆能力の向上みならず,ゼミという共同体の形成と発展,本学への帰属意識の育成という観点からも,きわめて有効であった。