共立女子大学国際学部国際学科の准教授として担当の「地理歴史科教育の方法と指導」(教職に関する科目,3年生,通年,4単位)において実践した。授業指導案の略案と細案,板書案,資料などの作成法および活用法を指導した後に,学生1名あたり50分の模擬授業時間を与え,各自作成した指導案に基づき模擬授業を体験してもらった。さらに各学生の模擬授業が終了した時点で,全履修者で反省のディベートを実施し,各模擬授業の長所短所を全履修者で共有できるよう配慮した。これにより学生は,体験的模擬授業を通して授業の緊張感と責任感を経験し,さらには授業の準備,その後の評価の実際を体験し,真摯な態度で教育実習に臨むことが可能となった。さらにその効果は実際の教育実習で発揮されている。