バスク語地名の復活にみるボーダーランドの多義性とローカル・イニシアティブ
共立女子大学国際学部紀要『共立国際研究』第27号
バスク自治州の基礎自治体名称変更に着目し,1979年の自治回復以降進行した名称変更のプロセスに関与する諸アクタが,時代とともにどのように変化したか,名称変更自治体の地理的分布が時系列的にどのように変化したのかを概観した。さらにエチェバリの事例をとりあげ,名称変更に関与する具体的アクタと,その関与の方法を明らかにし,名称変更がバスクの自治と文化的シンボルの復権とどのようにリンクするのかを論じた。pp. 1-25.