On Quantifier Raising in the Minimalist Theory
「Random」22号(東京外国語大学大学院英語英文学研究会編)
「数量詞繰り上げ」という統語的操作についての考察。Antecedent Contained Deletion、Scopal Ambiguity、弱交差現象、束縛代名詞解釈などはいずれもLFで数量詞が繰り上げられるという想定に基づいて、統率・束縛理論では説明されていたが、「数量詞繰り上げ」はミニマリスト・プログラムの枠組みでは不必要であるとする主張がある。それに対し反例を指摘し、「数量詞繰り上げ」の必要性を主張。pp.27-38