2020年はE. M. フォースター没後半世紀の年に当たる。フォースターの作品は2000年代に入りゼイディ・スミスを初めとする英語圏の作家たちにインスピレーションの源として盛んに参照され、新しい研究も続々と生まれている。本シンポジウムではこの「リバイバル」とも言える状況を踏まえ、三村尚央氏・長島佐恵子氏・岩崎雅之氏の三人を登壇者に迎えて、フォースター研究の新しい方向性を探る試みを行った。司会としては没後半世紀の研究動向の整理、近年出版された研究書や書籍の紹介、また国際フォースター協会会長のフォルドンスキー教授から寄せられたビデオメッセージの紹介等を行った。