(内容)近年地域保健において喫緊の課題となっている、動脈硬化性疾患の最新知見として、血管壁自体から産生される種々の生理活性物質の関与について解説した書籍。本稿ではプロスタグランジンD2(PGD2)が血管系において血小板の凝集能を抑制し、末梢の血管拡張作用を有することから、その血管障害進展退縮における役割について、特に線溶系への作用を中心に、我々のデータを交えて解説した。
(分担)文献整理、図表の作成。
編者:尾崎由基男、池田康夫、島田和幸、高井義美、丸山征郎
著者:根来秀行、田口理恵、上原譽志夫
執筆部分:6章 PAI-1制御におけるPGD2-細胞内機序、p53-62.