【総説】スタチン-新たなる効果の評価-スタチンと炎症・免疫
The Lipid16(1), 27-31.
田口理恵、上原譽志夫、加藤琢磨(内容)大規模臨床試験の成績から高脂血症治療薬であるスタチンのコレステロール低下作用と独立した抗炎症作用が注目されている。スタチンの抗炎症作用としては、接着分子、ケモカイン産生の阻害による炎症部位への白血球遊走の抑制、炎症誘導性Th1細胞の分化及び活性化の抑制などが挙げられる。自身のデータ並びに最新の研究から、そのメカニズムについて解説し、スタチンの炎症性疾患治療への応用可能性について考察した。(分担)文献検討、データ提供、論文執筆。