【研究報告書】網膜循環血行動態測定系を用いた高血圧発症メカニズムの解析及びその臨床応用
平成16年度文部科学省科学研究費補助金(若手B)研究実績報告書
(内容)本研究では、これまでに見出した高血圧患者における抵抗血管領域である網膜循環における血流速度の上昇が、降圧治療によってどのように変化するか解析した。未治療高血圧患者を対象とし、治療前と3ヶ月間のカルシウム拮抗薬治療後に、血圧及び網膜循環諸指標を測定した。治療後の血圧は有意に低下し、網膜中心動脈の血流速度も顕著に低下しており、本網膜循環血行動態諸指標は治療効果を鋭敏に反映しており、治療効果評価法として臨床応用が期待された。