上原譽志夫、田口理恵、根来秀行
(内容)JNC7、ESH/ESCなどの高血圧治療ガイドライン改訂を受け、高血圧治療における利尿薬の位置づけが議論の的となっている。利尿薬は唯一体液量を減少させて血圧を降下させる薬剤であるが、副作用の面が強調され、特に我が国で使用頻度の低い薬剤となっている。しかしながら、薬価が非常に安く、降圧効果も穏やかであることから、食塩感受性高血圧が多い我が国の高齢者高血圧治療への活用が期待されることなど、最新の知見から副作用を最小限におさえる利尿薬の適切な使用法と合わせ概説した。
(分担)データ収集、図表の作成。