田口(袴田)理恵、今村明日香、永原幸、豊岡照彦、新家眞、上原譽志夫
(内容)若年者並びに中年者について網膜循環諸指標を測定し、網膜循環血行動態諸指標が高血圧発症、進展の予知因子となりうるかについて検討した。男性では若年群に比較して中年群では有意に血流速度が上昇していた。一方女性では、若年群・中年群で網膜循環血行動態に有意差は認められなかった。血圧についても男性においてのみ、若年群・中年群間で有意な変化が認められた。以上より、網膜血行動態の測定は、血圧上昇に伴う抵抗血管血行動態の初期変化を描出していると考えられた。
(分担)対象者のリクルート、血圧測定、データ解析、抄録作成、発表。