田口(袴田)理恵、加藤琢磨、沼部敦司、栗林景容、根来秀行、藤田敏郎、上原譽志夫
(内容)コレステロールの代謝阻害薬(スタチン)は動脈硬化を抑制するが、この効果は血清コレステロール低下作用と独立しても認められることが報告されている。コレステロール代謝は多くの細胞の増殖、機能発現に関与していることから、動脈硬化進展に重要な働きをする炎症性細胞(Th1)への影響を調べたところ、スタチンはCD4T細胞のTh1細胞への分化を抑制し、免疫誘導性腎炎における糸球体硬化度を低下させることが示された。
(分担)全ての実験とデータ解析。抄録作成、発表。