耐糖能異常患者におけるアカルボース治療と心血管疾患および高血圧症の発症リスク－STOP-NIDDM試験.

JAMA<日本語版>
平成15年11月号,  p75-84.

田口（袴田）理恵・翻訳・解説、豊岡照彦・監修

（内容）本論文は耐糖能異常者を対象にアカルボース治療の糖尿病発症1次予防効果をみた大規模臨床試験STOP-NIDDMのサブ解析である。アカルボースは食後血糖値だけを低下させ、空腹時低血糖を起こす有害作用がないことから、その糖尿病予防効果が期待されているが、本研究ではさらに心筋梗塞および高血圧の発症予防が確認された。一方、本研究の2次エンドポイントに本邦で多い脳血管疾患が含まれていないことが、我が国における知見利用に限界を与えていることを解説した。

（分担）全文の翻訳と解説。