田口(袴田)理恵、上原譽志夫
(内容)高血圧症は認知機能低下のリスクファクターであるが、正常範囲内の軽度の血圧の上昇が認知機能に影響するかは知られていない。認知症早期予防の観点から、成立した高血圧症ではなく、中年期の軽度の血圧上昇が認知機能に影響を与えるか否かは重要な問題である。このため中年期女性の認知機能と血圧値の関連性について検討し、収縮期血圧と精神活動速度の指標である符号検査との間に負の相関関係があることを見出し、中年期の予防的介入の必要性を示唆した。
(分担)対象者のリクルート、検査の実施、データの解析、抄録作成、発表。